「結婚式のご祝儀袋」 おしゃれなご祝儀袋、袱紗(ふくさ)から、包み方/渡し方マナーまで完全ガイド

結婚式において、ご祝儀袋は新郎新婦への祝福の気持ちを表す重要なアイテムです。選び方、包み方、渡し方など、そのマナーは多岐にわたり、どれも結婚式に参加するうえで覚えておきたい基本的な作法です。今回は、おしゃれなご祝儀袋の選び方や袱紗の正しい使い方をはじめ、結婚式でのマナーやNG事例まで、徹底的に解説します。

ご祝儀袋とは?結婚式における役割と重要性

ご祝儀袋は、日本の伝統文化の一部であり、相手への感謝や祝福の気持ちを示すためのもので、結婚式では欠かせないアイテムです。新郎新婦への贈り物であるご祝儀を包むために使われる袋には、デザインや素材などさまざまな種類があります。

ご祝儀袋の種類と選び方のポイント

ご祝儀袋は、素材やデザイン、結び目(水引)の種類などで多種多様です。適切なご祝儀袋を選ぶ際には、以下の要素に注意して選びましょう。

素材

和紙や布製、リサイクル素材など、素材の選び方で印象が大きく変わります。布製のものは高級感があり、特に正式な結婚式に向いています。

デザインとカラー

おしゃれなものから伝統的なものまでデザインは幅広くあります。華やかなものは披露宴にぴったりです。一般的に赤や金はお祝いの場にふさわしい色とされています。

水引の種類

ご祝儀袋に付けられている水引の結び方にはそれぞれ意味があり、結婚式では「固く結ばれる」という意味のある「あわじ結び」や「梅結び」などが好まれます。

結婚式におけるご祝儀袋の相場と金額別の包み方

金額の相場は地域や関係性により異なりますが、一般的な金額の目安として以下のようになります。

友人・同僚

2~3万円

親族

5~10万円

上司・恩師

3~5万円

結婚式の二次会では、披露宴よりもカジュアルなスタイルであるため、1万円程度が一般的です。金額に応じたご祝儀袋を選び、高額の場合には豪華なデザインを、二次会などの場合にはカジュアルなものを選びましょう。

最新トレンド!おしゃれなご祝儀袋の選び方

トレンドを取り入れたご祝儀袋は、個性を表現しつつ新郎新婦にも喜ばれるアイテムです。

和風とモダンデザイン

伝統的な和柄とシンプルなモダンデザインのご祝儀袋が人気です。和紙にゴールドの水引を使用したものや、鮮やかな花柄のデザインは、特に目を引きます。


カジュアルで可愛い二次会向け

若い世代には、二次会専用のカジュアルなご祝儀袋が人気です。例えば、パステルカラーやポップなイラストが入ったものなど。


エコフレンドリーなご祝儀袋

環境を考慮し、再利用可能な布製のご祝儀袋や、リサイクル素材を用いた袋も登場しています。サステナブルな選択をしたい方におすすめです。

ご祝儀袋の記入方法と使用する筆記用具

名前や金額を書く際には、適切な筆記用具と表現を選ぶ必要があります。

筆記用具

ご祝儀袋には、縁起の良い毛筆やサインペンを使用します。色は黒が基本ですが、特別な場合を除いて青や薄墨などは避けましょう。

記入内容

名前を縦書きで中央に書くのが一般的です。また、金額は漢数字で書き、忌み言葉(別れる・去るなど)は避けましょう。

袱紗(ふくさ)とは?その役割と選び方

袱紗は、礼儀を示すためにご祝儀袋を包むアイテムです。ご祝儀袋を直接手で渡すのではなく、袱紗に包んで渡すことで、相手への敬意を表すことができます。

袱紗の種類と素材

シルクやちりめん、リネンなどの素材があり、それぞれフォーマル感や季節感が異なります。結婚式にはシルクやちりめんが適しています。

色と柄の選び方

男性には落ち着いた色合いのもの、女性には華やかな柄や明るい色が人気です。季節や式の雰囲気に合わせて選びましょう。

袱紗の包み方とご祝儀袋の入れ方

袱紗の包み方も、結婚式のマナーとして覚えておきましょう。

1. ご祝儀袋を袱紗の中央に置きます。
2. 左側を折り、次に右側を折ります。
3. 上下を折り、最終的に右側を重ねるように折り込んで完成です。

袱紗に入れた状態で新郎新婦や受付の方に渡すことで、より丁寧な印象を与えることができます。

ご祝儀袋を渡すタイミングとマナー

結婚式当日、ご祝儀袋は受付で渡すのが一般的です。

式場受付での渡し方

ご祝儀袋を袱紗から取り出し、相手に向けて両手で渡します。

披露宴や二次会での渡し方

二次会の場合は受付がないこともありますが、その場合には、親しい友人などを通じて新郎新婦に直接手渡ししましょう。

お辞儀や言葉の使い方

「本日はおめでとうございます」など、祝福の言葉を添えると好印象です。

よくあるNG事例とその対策

結婚式でのご祝儀袋マナーにおける失敗例も多々あります。以下の点に気をつけましょう。

裸のご祝儀袋

袱紗を使用せず、裸で渡すことは避けるべきです。仮に袱紗がない場合は、ハンカチで包むなどして対応しましょう。

不適切な金額

例えば4万円など、縁起の悪い数字は避けましょう。奇数の金額は「割れない」ため縁起が良いとされています。

水引の種類の間違い

蝶結びは再びほどけるため、結婚式には適しません。正式な結び方を選びましょう。

アレンジを加えたおしゃれなご祝儀袋のアイデア

工夫を凝らしたご祝儀袋は、新郎新婦への特別な気持ちを伝えることができます。

リボンや装飾の追加

シンプルなご祝儀袋にリボンを添えたり、名前の下に小さな装飾を加えるだけで特別感が増します。

手書きのメッセージカード

ご祝儀袋に添えることで、さらに気持ちが伝わりやすくなります。

オリジナルデザイン

手作りのご祝儀袋や、DIYでオリジナル感を出すのも素敵です。

地域別のご祝儀文化や習慣

地域ごとに異なるご祝儀文化も存在します。例えば、関東では3万円が一般的な相場ですが、関西では5万円程度が主流とされています。また、地域によって好まれるご祝儀袋のデザインや色も異なるため、事前に調べておくと良いでしょう。

エコフレンドリーなご祝儀袋とふくさの選び方

環境に配慮した選択肢も増えてきています。

再利用可能なご祝儀袋

布製のご祝儀袋は、後で小物入れとしても使用可能で、サステナブルな選択です。

リサイクル素材の袱紗

オーガニック素材やリサイクル布を用いた袱紗は、環境にやさしく、エコ意識を表現できます。

結婚式でのご祝儀袋は、単なる贈り物の袋ではなく、祝福の気持ちを伝える重要なアイテムです。適切なご祝儀袋や袱紗を選び、マナーを守って渡すことで、相手に対する敬意や祝福の気持ちがより一層伝わるでしょう。結婚式のご祝儀袋に関する知識を身に着け、ぜひ素敵な一日を迎えましょう。